寝違えというのは、朝、起床したら突然首が動かせなくなっていて、ある方向に曲げると激痛になるという症状です。

程度の差こそあれ、どなたも一度くらいは経験があるのではないでしょうか?

私が寝違えを触診した経験の限りで言えば、頸椎周囲の奥の方にある小さな筋肉か靱帯の過緊張ではないかと思っています。

多くの場合、体表近くのアウターマッスルと言われる動作筋というよりは、奥の方のいわゆるインナーマッスルに緊張が強く現れます。

奥の方にあるインナーマッスルの役割は主に関節支持です。

これも想像ですが、

夜中に無理な角度に首が動いてしまい、捻挫と同じように一旦伸ばされた筋肉が元の位置に戻る。この動きで損傷を受けた部分が炎症、あるいは過緊張になっている。

寝ている間にこんなことが起こっていると考えています。

おそらく遠因は、気温が上がって暑いから寝返りが増えること、気圧変動が大きいためこれに耐えられないためなどと想像しています。

さっきから想像している体ですが、夜中に寝ている姿を観察しているわけでもないので、想像しか出来ませんよね。

さて、この寝違えをどうするのかと言えば、首の奥にある緊張をほぐしてやるしかありませんよね。

それをするのが鍼灸ということです。

按摩、マッサージ、指圧と比べたアドバンテージは、患部に直接届くという圧倒的な方法であるということでしょうね。